会津武家屋敷は、遺構をもとに修復したり、現存する記録をもとに復元したものだそうです。ま、日本のいたるところにみられる”歴史”です。しかし、とっても興味深かったのが、小さな「角金具(すみかなぐ)」でした。和風建築によくある”濡れ縁”の、その雨戸をコンパクトに収納するための”パーツ”です。書籍で読んで聞いてははいたけど、はじめてホンモノを見ました。
ドングリに、エノキダケの軸を差し込んだような、小さなパーツ(真鍮製?)です。これを雨戸の敷居の角に付けるだけ。でもこれがあると、雨戸を90°回転させて一カ所の戸袋に、コンパクトに収納できます。
当然、”敷居”を移動する雨戸を90°回転させるためには、少し浮き上がらせなければ成りません。和風建築の”敷居”の深さは、2mm〜3mmだそうです。会津武家屋敷の「雨戸の敷居」の回転部分には、たしかに雨戸が3mmほど浮き上がるように、傾斜を作ってありました。これならスムースに雨戸を90°回転させ、コンパクトに収納できます。
こんな構造、誰が考えたのでしょう。スゴイ !!!