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HTV 宇宙ステーション補給機 「HTV-8 こうのとり8号機」

※ご購入については、「ご注文ページ」をごらんください。

 国際宇宙ステーション(ISS : International Space Station)へ水や食糧、機器を補給する手段には、公的機関によるものや民間企業による商業ベースのものまで、いくつかのタイプがあります。現在(2020年2月)の時点で運用されているのは、下記のとおりです。
公的機関
〇 プログレス(ロシア)
〇 HTV:こうのとり(日本)
民間企業
〇 ドラゴン(米国:スペースX社)
〇 シグナス(米国:オービタル・サイエンシズ社)

以前は、欧州宇宙機関(ESA:European Space Agency)のATV(Automated Transfer Vehicle)もありましたが、2014年で終了しています。

 またJAXAでは、HTV(こうのとり)の後継機となる、大型のHTV-Xを開発中です。
 さらに、与圧カプセルを搭載して、地上への帰還を可能にするリエントリー型(つまり有人宇宙船)「HTV-R」も検討中です。画像の左下にあるようなタイプです。

 では、木製模型キットの工作を、お楽しみください。

「宇宙ステーション補給機 HTV-8 (こうのとり8号機)木製模型キット」には、下記の組み立て図が添付されています

 以下は、画像による「組み立て」の説明です。
 画像は、手順をわかりやすくするためのものです。組み立ての順番が、添付の「組み立て図」とは異なっております。
 実際の作業は、「組み立て図」と本画像を参照しながらすすめててください
 接着剤は、かならず木工用ボンドを使用してください。完全に乾くまでに時間はかかりますが、乾燥すると透明になるので、仕上がりがきれいになります。また複数のパーツを接着するときは、生がわきの状態になったところで形状を整えることができます。

⚫️ 画像では、パーツの刻印が「HTV-7」になっていますが、実際の製品には「HTV-8」と記されています。

 なお作業をはじめる前に、添付「組み立て図」の「本製品」について、または本ホームページの「模型シリーズ」にある「木製模型キットについて」をお読みください。


STEP1

1.台座の組み立て

3本の脚を、「HTV」のプレートに接着。
上部の枠も、ボンドをつけてはめこみ、輪ゴムでとめておきます。
V字スタンドをボンドで接着。乾くまで、このままに

STEP2

本体の組み立て

1.エンジン側

エンジン側のパーツをそろえます
「エンジン側天板A」に、円形のパーツ「A」をかさねて接着します。このとき、レール棒をガイド棒にして、四角の穴にとおし、中心をそろえます。同様に、円形のパーツ「B」をかさねます。

※ ガイド棒は接着しません。

組み合わせると、このようになります。ガイド棒を、ぬきとります。

パーツ「F」と「G」を用意します。
ロケット用の棒を用意します。パーツ「F」と「G」を接着。
ロケット用の棒をガイド代わりに差し込んで、パーツ「F」と「G」の位置をそろえます。位置をそろえたら、ロケット用の棒は引きぬいてください。

2.ハッチ側

「ハッチ側天板C」に、円形のパーツ「C」を接着します。天板Cにある円形の刻印にあわせてください。
レール棒をガイド棒にして差し込み、「ハッチ側天板C」と円形のパーツ「C」の位置をそろえます。

※ ガイド棒は接着しません。

ハッチ側天板とパーツ「C」の位置がそろったところで、ガイド棒をぬいてください。


パーツ「D」と「E」を用意します。「D」の上に、「E」接着します。


3.本体部分

事前に作っておいた「ハッチ側」と「エンジン側」の天板、そしてHTVの側面になるパーツ「1~12」、「13~15」、「23~25」を用意します。
「エンジン側天板」の裏面に、画像のようにボンドを塗ります。
パーツ「1~12」を、「エンジン側天板」の裏面に差し込んでいきます。
このような形になります。※隣りあうパーツ「1~12」は、接着しないでおきます。パーツ「13~15」も差し込みます。
パーツ「1~12」を、内側から押し開き、「隔壁A」の突起を、3カ所の孔に差し込みます。△マークが奥になるようにします。この作業は、ちょっとむずかしいのですが、ていねいに組み立ててください。パーツ「13~15」も差し込み、上端に少量のボンドをつけ、「隔壁A」に接着ます。
同様に、「隔壁B」を差し込みます。
「隔壁A」、「隔壁B」を差し込んだら、上に「ハッチ側天板」をのせます。ついで天板の穴に、パーツ「1〜12」の突起を差しこんでいきます。パーツ「23〜25」も差し込みます。下端に少量のボンドをつけ、「隔壁B」に接着します。
筒状になった本体の上部と下部を、輪ゴムでとめます。ハッチ上部の円に、あらかじめ接着しておいた「D」「E」をボンドで接着。ついで、上の画像のように、全周にたっぷりとボンドをつけます
15個からなる環状扇型パーツを、ならべます。ひとつだけ、幅がせまいパーツがあります。※ 開口部のある側から左右順番に、穴を突起にあわせて、のせていきます。最後に、幅のせまいパーツをのせます。※ エンジン側の環状扇型パーツと混同しないように注意してください。
環状扇型パーツは、並び方が多少ふぞろいでもかまいません。ボンドが生乾きになってから、成型するときれいになります。
2本のレール棒を、「隔壁A」に接着。線に合わせます。

エンジン側の工作

突起部分と「B」の周囲に、ボンドをたっぷりとつけます。環状扇型パーツの穴を突起にあわせて、のせていきます。
ハッチ側と同様、環状扇型パーツは、多少ふぞろいにならんでいてもかまいません。ボンドが生乾きになってから、成型します。
あらかじめ接着しておいた「F」「G」に、裏側からガイド棒を差し込み接着します。本体エンジン側の環状扇型パーツの全周にボンドをつけたあと、「F」「G」のガイド棒をさしこみます。
このようになります。
ロケットエンジンパーツを用意します。ロケット用の棒は、線の部分でニッパーをつかってカットします。
ボンドをつけて、「G」の穴にさしこみます。リング状のパーツも、ボンドで接着します。
5個の四角い小さなパーツを、画像のように環状扇型パーツに接着します。

STEP3

本体の仕上げ

「HTV-8」本体の組み立ては、接着する部分がたくさんあるので、ボンドが乾くまでに時間がかかります。木工用ボンドは、乾くと強度が出ますので、急いで組み立てず、ゆっくりと乾燥させてください。

 各部が乾燥したところで、不要な部分をカットします。側面から出ている、隔壁A、Bの突起を、ニッパーで切ります。必要におうじて、カッターで削ったり、ヤスリで仕上げたりしてください。

STEP4

カーゴの組み立て

パーツを並べて準備したら、「P」「Q」「N」に、「R」を、枠線にあわせて接着します。

⚫️ 画像では、パーツの刻印が「HTV-7」になっていますが、実際の製品には「HTV-8」と記されています。

パーツ「J」の裏から、樹脂ピン(凸型)を差しこんでおきます。つぎに、パーツ「K」に「M」を接着。このとき▲印をあわせて接着します。
 パーツ「P」「Q」「L」「J」を画像のように組み立て、接着します。接着したら、輪ゴムでとめておきます。
じゅうぶんに乾いたら、カーゴの底部(「K」+「M」)を接着します。
カーゴ上部になるパーツ「N」を接着し、輪ゴムでとめておきます。

STEP5

カナダ・アームの組み立て

 パーツ「T」「Z」「W」「X」「S」「V」「Y」「V」を並べて準備します。また画像には出ていませんが、樹脂ピンも用意します。凸型 x 1個、凹型 x 2個です。

※ 説明の画像では、アルファベットのパーツ名が表になっていますが、これはあくまでもわかりやすくするためです。実際に組み立てるときには、パーツ名が内側になるようにしてください。

パーツ「S」の裏から、樹脂ピン(凹型)を差し込みます。つぎに、パーツ「S」とカナダアーム「T」を接着します。
2つのパーツ「V」と「W」を接着します。ボンドが少し乾くまで時間をおいたほうが、次の作業がやりやすくなります。
生乾きの状態で、カナダアーム「T」+「S」と合わせ、接着します。パーツ「X」をフタのようにはめこみ、輪ゴムでとめます。
最後に、カナダアーム「T」とカナダアーム「Z」を樹脂ピン(凸型と凹型)でつなぎます。

STEP6

最後に

カーゴ後部の長い棒は、HTVに出し入れするときのガイドとしてつけたものです。飾るときはないほうがよい、という場合は適当な長さにカットしてもかまいません。

※ カーゴの下面とレールを、ロウをかるく塗っておくと、出し入れがスムーズになります.

完成